発生原因をめぐる問題

ご近所から「シロアリが出たのはお宅の管理のせい」と言われてしまったら

シロアリに関するご近所トラブルでありがちな問題のひとつに、「あなたの家の管理状況が悪いから、うちにもシロアリが出た」と言われることがあるようです。自分の家で発生したシロアリが、隣家にまで侵入するということがあるのでしょうか。
一般的なヤマトシロアリとイエシロアリの生息場所などから探ってみたいと思います。

隣家のシロアリ被害は誰のせい?

たとえば、家の敷地内に木材を集積していたり、湿気を溜め込んでいそうな環境を作っていたとします。

その場所にシロアリが生息していたとしても、隣家の被害とは別のものです。敷地内の管理がきちんとされているからといって、シロアリがいなくなったり、シロアリを予防したりできるというわけではありません。

誰の家・土地にも生息の可能性がある

では、日本で一般的に生息しているヤマトシロアリとイエシロアリ、それぞれの発生の原因を解説してみたいと思います。

ヤマトシロアリの生息場所

ヤマトシロアリは、どんな土地にも生息する可能性のある土壌生物です。

あくまでも、ヤマトシロアリが生息していた土地の上に建物が建ち、その土壌に生息していたヤマトシロアリが侵入することで、シロアリ被害が発生するのです。隣家から侵入したわけでも、隣家から発生したものでもなく、その土壌そのものがヤマトシロアリの生息地帯だったということなのです。

イエシロアリの生息場所

地中に巣を作るイエシロアリの場合、発生したイエシロアリが同じ巣の集団かどうかは、実際に調べてみないとわかりません。もし、そのイエシロアリが同一の集団のものだとしても、最初にシロアリの被害を受けた家がすべて責任をとらなければいけないというわけではありません。

というのも、必ずしも、敷地の管理の悪い家が巣の所在地とは限らないからです。

たとえば、敷地の管理の悪い家と、敷地の管理のよい家が隣り合っていたとします。はじめに、敷地の管理のよい家に最初の巣ができ、その後、敷地の管理の悪い家のほうにイエシロアリが侵入していくこともあるのです。

イエシロアリが生息する地域において、イエシロアリの発生は隣近所、「お互い様」だということを認識しておく必要があります。そして、シロアリの発生を念頭に置いた上で、各家庭で対策を考えておかなければなりません。