イエシロアリ

イエシロアリの写真画像日本に生息するシロアリの中でも、とくに大きな被害を与えるといわれているのがイエシロアリです。イエシロアリは、日本ではもちろん、世界中のシロアリの中でも、加害の激しいシロアリの一種だといわれています。

イエシロアリの生態と行動

イエシロアリは、ほかのシロアリとは異なり、建物の下や地中に、特別に加工した塊状の大きな巣を作ります。その巣を中心に、行動範囲は100メートルにも及ぶといわれています。

性格は攻撃的

イエシロアリは、ほかのシロアリに比べて、性格が攻撃的だという特徴があります。
巣を持たないシロアリの場合、外敵に襲われても逃亡することが多いのですが、巣を持つイエシロアリは、巣を中心に行動するため、巣に危害を加えようとするものには噛み付き、さらに頭部から乳液状の分泌液を出して攻撃します。

食害のスピードが速く被害も大きい

多くのシロアリと同じように、女王アリ・王アリ、副女王・副王、働きアリ、兵アリなどの階級があり、それぞれの役割分担に応じて生息しています。

ほかのシロアリに比べて、ひとつの集団(コロニー)の頭数が多く、多いものでは100万頭にも上るといわれています。そのため、食害のスピードも速くなり、被害も大きくなりやすいのです。

乾燥した木材でも湿らせて加害

さらに、湿った木材を好むヤマトシロアリに対し、イエシロアリは、湿った木材はもちろん、乾燥した木材でも、水を運んできて湿らせながら加害していきます。その点も、イエシロアリの被害が大きくなる要因と考えられています。

寒さに弱く、暖かい地域に生息

イエシロアリの羽アリは茶褐色で、6~7月頃の、天気が良く、急に暑くなった日の夜に群飛が見られます。イエシロアリとヤマトシロアリの働きアリはよく似ていますが、イエシロアリの兵アリ頭は卵型という特徴があります。

イエシロアリは寒さに弱いため、暖かい地域にしか生息していません。おもな生息地域は、千葉県以西の海岸線に沿った温暖な地域や南西諸島、小笠原諸島などです。