アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリの写真画像最近、日本の各地で広まっているのが、アメリカカンザイシロアリによる被害です。

アメリカカンザイシロアリは、もともと、日本に生息しているシロアリではなく、アメリカのワシントン州からメキシコのカリフォルニア半島の太平洋沿岸地域を原産地とするシロアリです。しかし、アメリカから輸入された家具などの木製品とともに持ち込まれたといわれています。

カンザイ(=乾材)を食害するシロアリ

アメリカカンザイシロアリはその名の通り、乾いた木材を中心に食害していきます。ほかのシロアリに比べて、水分をほとんど必要とせず、乾いた木材のわずかな水分で生き延びることができるためです。

だからといって、乾いた木材だけを食害するわけではありません。湿った木材でも食害するため、天井裏から床下、家の中の家具や木製品、すべてが被害に遭う可能性があるのです。

進入経路が特製しにくい

ほかのシロアリは土中に巣を作り、そこから床下に侵入するのに対し、アメリカカンザイシロアリは2階の軒先や窓、壁などからの侵入が可能です。そのため、進入経路や被害箇所がなかなか特定できず、駆除するのがとても困難なのです。

生息地域は日本各地に広がる

アメリカカンザイシロアリは、東京、兵庫、神奈川、和歌山、広島、大阪、山口、鹿児島、千葉、埼玉、京都、愛媛、静岡など、日本各地で生息が確認されています。

このほかの都道府県でも被害が確認されています。そのため、アメリカカンザイシロアリは日本全国に広く生息していると考えられています。

季節を問わず群飛する大シロアリ

羽アリの群飛の時期は6~7月がメインですが、条件によっては、春夏秋冬どの時期でも群飛があります。

アメリカカンザイシロアリの羽アリは、形はほかのシロアリと同じですが、ほかのシロアリに比べて一回り大きく、頭部と前胸のあたりが茶色で、羽のある部分 が光沢のある黒色です。アメリカカンザイシロアリの兵アリの頭の形は四角形で、触角の付け根の一節が太くなっているという特徴があります。

被害の発見が遅れ、駆除に時間がかかる

アメリカカンザイシロアリのコロニーの個体数は、ほかのシロアリに比べて少なく、数百匹程度といわれています。コロニーが小さいため、被害の発見に遅れたり、一本の柱にいくつもの巣があったりするなど、駆除に時間がかかる場合があります。

発見のきっかけとなるのは、砂粒状の糞です。色はベージュがかった茶色で、顆粒状の風邪薬のような形です。押入れや畳の下、天井から落ちてくるということもあります。